コラム
2022-01-13 15:04:00
保険契約の買取りの歴史
保険契約の買取りは、古くは19世紀末のイギリスでも行われていたそうです。
ただし、当時の保険契約の買取りは保険契約者にとって良いものではなく、生活に困った人の保険契約を安値で買いたたく悪徳商法のような形であったそうです。
当時の保険契約は解約しても解約返戻金・解約払戻金が少額しか支払われないか、全く支払われないものであったため、保険が不要になった場合に少しでも資金を回収するため、そういった悪徳業者に売却せざるを得なかったのでしょう。
その後、そういったあくどい商売をなくすため、保険契約には適切な解約返戻金・解約払戻金を設定することが義務付けられるようになりました。
1980年代になり、AIDSが流行した際に、アメリカで保険契約の買取りというサービスが現代的な形でよみがえりました(viatical settlementやlife settlementと呼ばれています。)。もちろん、それは保険契約者にも満足いただける価格で買い取るサービスであり、かつてのような悪徳商法ではありません。
当社でも、保険契約の買取りをお申し込みになるみなさまと、買取資金をご提供いただく出資者様の双方がご納得いただける形での買取価格の算定を心がけています。